輪王寺へ行きました。この辺りは,北山という地名の処で,東北大医学部の真北にあたります。
仁王門から,本来なら長い石畳を歩いて参拝するようなのですが,どうも,この北山に隧道を設ける予定で,その工事が始まっていて,多分,車で入る方(西の方)から行かざるを得なかったのでした。この仁王門も,でも,なかなか,古い歴史の
結構な,規模の巨刹です(仁王門の看板に巨刹と記してありますね)。仙台は,比較的大きな境内のお寺さんが多い印象もありますが,ここは,中でも大きいです。

ただ,全体に本堂への入口っていうか上がり框は,穏やかのお寺さんが,多いようでしたけれど。
そして,ここには日本庭園がありました。拝観料300円でしたけれど・・・。
中には池もあり,橋もあり,なかなか,良い感じの日本庭園でした。

木々が多く,抜ける景色はないのですが,表情が,数歩歩くだけで,移り変わる妙味がありました。
三重の多宝塔もありました。紫陽花も美しい!
夏の朝の陽光は,既に燦々と降り注いでいました。
実は,この辺りから,学会開始の時間が迫ってきていたので,若干,バタバト歩き廻る感じ・・・あるいは,パタパタとシャッターを切りまくる感じになってきて・・・う〜ん,これでは情緒もないですよね,少し,反省
実際には,多宝塔の直ぐ横に,廟もありました。

「伊達氏の庇護のもと、奥州における曹洞宗の一大叢林として、三百余年の間「海東禅窟」の名をほしいままにしました」とのことですので,江戸時代は,本当に巨刹であったのですね,
ところが,「明治維新以後、伊達氏の外護を失った輪王寺は、明治九年(1876年)野火に類焼し、仁王門のみを残して伽藍の全てが灰燼に帰しました。以来復興の策なく山内は荒廃にまかされました。」と本寺さん自身のHPにも記されています。

で,大正年間に本堂と庫裏の再建・・そして,その後に庭園も作庭されたようです。

なんだか,それが歴史であり,庭園に木々が多く,少し密度が濃い印象があったのも,このような歴史故かも知れません。

でも,良い佇まいでした。